小規模企業向けUTM製品の選び方
不正な接続を防ぐファイヤーウォールや不適切なウェブサイトへのアクセスを防ぐフィルタリングなど、セキュリティ機能をパッケージ化したUTM商品は、小規模企業こそ導入するメリットが大きいです。
選び方のポイントは3つあります。
1つめはサポートの範囲です。
セキュリティに強い担当者を常駐させられない場合には、サポート内容が充実した製品を選ぶのが賢明です。
特にトラブル発生時のサポートに強みを持つ小規模企業向けUTMがおすすめです。
2つめはセキュリティ機能の対象範囲です。
自社に危害を及ぼすリスクが大きいものに重点を置くことが肝心です。
不必要な機能を充実させるとコストがかさみますから、リスクを洗い出すのです。
3つめは処理スピードです。
小規模企業向けUTMのスピードが遅いとウェブサイトの閲覧や文書作成をするときに、PCが重くなってしまいます。
業種によっては作業効率を大幅にダウンさせる結果になりますっから、事前に吟味しておく必要があります。
小規模企業向けUTMのセキュリティレポート機能
小規模企業向けUTMには、社内ネットワークを守るためにいくつかの機能が備わっています。
多くのUTMのサービスではレポートと呼ばれる機能が含まれており、これはセキュリティ上の脅威を未然に防ぐのに効果的です。
多くの場合、インターネット上で攻撃が行われる場合は事前に不審なウイルスメールが大量に送信されたり、気づかずに危険なマルウェアなどを社内のPCにインストールしているケースが少なくありません。
これら以外にも外部から社内ネットワークに対して不正ログインを試みたり、社内の関係者により不審なデータ送信が行われるケースもあります。
小規模企業向けUTMに備えられているレポート機能があれば、システムがセキュリティ上の脅威に繋がる恐れのある異変を察知するとすぐにシステム担当者に報告してくれます。
報告を受けたシステム担当者が社内ネットワーク利用者にウイルスが添付されたメールや危険なマルウェアを削除するなどの処置を行うことで、情報漏えいやシステムの破壊といった被害を未然に防ぐことができるでしょう。